革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明(革新脳)

霊長類(マーモセット)の高次脳機能を担う神経回路の全容をニューロンレベルで解明することにより、ヒトの精神・神経疾患の克服や情報処理技術の高度化に貢献します。

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ライソゾーム病の原因遺伝子がパーキンソン病の発症に関わることを発見―ライソゾーム関連蛋白を標的とした新規治療法への可能性―

本研究では、ライソゾーム病の原因遺伝子であるプロサポシンのサポシンD領域の遺伝子変異・遺伝子多型がパーキンソン病の発症に関わっていることを発見しました。患者由来のiPS細胞から分化させたドパミン神経細胞では、パーキンソン病に特徴的なタンパク質であるαーシヌクレインの蓄積・凝集がみられました。また、患者と同じ遺伝子変異を持つマウスでは、パーキンソン病によく似た運動障害の症状を示しました。パーキンソン病の病態解明や新規治療法、新薬の開発に役立ち、疾患克服に向けて大きな一歩になる可能性があります。本研究成果は「Brain」に掲載されました。

自閉スペクトラム症患者に生じている遺伝子突然変異が脳の発達や社会性に異常をもたらす分子メカニズムを解明―自閉スペクトラム症の治療戦略の開発に期待―

自閉スペクトラム症(自閉症)は、胎児期の脳発達の異常によって発症すると考えられていますが、発症のメカニズムは未だほとんど不明であり、根本的な治療法は存在しません。本研究では、POGZ遺伝子に突然変異を持つ自閉症患者由来のiPS細胞を樹立し、また患者と同じ変異を導入したヒト型疾患モデルマウスを独自に作製し、POGZ遺伝子の突然変異が自閉症の病態と関連することを発見しました。今後、POGZが制御する神経機能を標的とした創薬研究により、自閉症の新たな治療戦略の開発に発展することが期待されます。本研究成果は、「Nature communications」に掲載されました。

統合失調症における脳予測性の障害メカニズムの一端を解明

統合失調症の患者ではミスマッチ陰性電位が低下していることが知られています。本研究では、統合失調症におけるミスマッチ陰性電位の低下が、脳予測性に関連する成分の障害に由来することを明らかにしました。統合失調症のメカニズム解明に役立つとともに、今後の治療法の開発に向けた研究への応用が期待されます。本研究成果は、「Schizophrenia Bulletin」に掲載されました。

2020.02.04

International Brain Initiative:脳科学研究の国際連携を促進する革新的なフレームワーク

International Brain Initiative (IBI)は、日本、韓国、EU、米国、オーストラリア、中国、カナダの各国のブレインプロジェクトが協定を結び、脳科学の国際連携に関する取組を進めており、日本の大型脳研究プログラムとして、国際脳と革新脳がIBIに参画しています。2017 年以降、IBIは複数の会合を実施し、その目標、組織、具体化のための方法論についてその概要がほぼ固まりつつあり、この度、その内容がNeuron 誌に Neuroview として公開されました。

脳機能を担うAMPA受容体をヒト生体脳で可視化

横浜市立大学学術院医学群生理学 高橋琢哉教授らの研究グループは、脳機能を担う最重要分子であるAMPA受容体を、生きているヒトの脳で可視化するポジトロン断層撮影(Positron Emission Tomography: PET)トレーサーの開発に成功しました。AMPA受容体は脳の働きを支える重要な分子であり、この分子をヒトの生体脳で可視化することにより、これまでブラックボックスだった精神神経疾患の病態解明やその情報を根拠にした革新的診断・治療法の開発が飛躍的に進むと期待されます。現在このPETトレーサーを用いて、てんかん診断薬の薬事承認を目指した医師主導治験を同教室が行っています。本研究成果は、「Nature Medicine」に掲載されました。

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  • 革新脳ウイルスベクターコア
  • Marmoset Gene Atlas
  • Brain/MINDS Data Portal

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