脳病変に分泌されるコラーゲンが再生を阻害することを発見 -白質障害の治療法開発につながる研究成果-
2025-05-01
自治医科大学解剖学講座組織学部門の山崎礼二講師は脳梗塞や多発性硬化症の患者脳組織を用いて、一部の病変部位に大量のコラーゲン線維が沈着していることを明らかにしました。また、病態モデルマウスを用いた解析から、コラーゲン線維を構成するI型コラーゲンが運動機能回復や白質の組織再生を阻害することを発見しました。今後、白質の再生阻害機構に着目した新たな治療法開発に繋がることが期待されます。本研究成果は、英国科学誌「Cell Death & Disease」に掲載されました。