神経変性疾患の性差を制御する炎症シグナルを発見―グリア細胞由来CXCL10 がメス特異的にタウ病理を促進―
2026-08-14
タウオパチーの病態を促進する因子としてケモカインCXCL10を同定しました。空間トランスクリプトーム解析により、脳内の炎症環境を解析した結果、CXCL10が病態特異的なアストロサイトやミクログリアで増加することを発見しました。さらに、CXCL10の欠損により、タウ病理の蓄積が抑制され、生存期間が延長することを見出しました。特筆すべきことに、この病態改善効果はメスでのみ認められました。これは、CXCL10がメス特異的なタウ病態進行因子である可能性を示し、神経変性疾患の進行に性差が生じることの理解や治療法開発への貢献が期待されます。本研究成果は、「Journal of Neuroinflammation」に掲載されました。