マーモセットクローンES細胞を樹立 -ヒト疾患モデル霊長類作製の基盤技術に-
2025-12-03
理化学研究所バイオリソース研究センターの的場章悟専任研究員、小倉淳郎副センター長、実中研の黒滝陽子副部長、佐々木えりか部門長らの共同研究グループは、小型霊長類コモンマーモセットにおいて、体細胞核移植(SCNT)で作製したクローン胚から世界で初めて胚性幹(ES)細胞の樹立に成功しました。コモンマーモセットを用いた高精度な遺伝子改変個体の効率的作出や貴重な個体・系統の復元に道を拓く成果であり、脳統合事業においても、脳神経疾患モデルの開発や再生医療・創薬研究の高度化に貢献すると期待されます。本研究成果は「Stem Cell Reports」に掲載されました。