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統合失調症のリスク遺伝子XPO7変異が脳に与える影響を解明

東京科学大学(Science Tokyo)精神行動医科学分野の塩飽裕紀テニュアトラック准教授は新潟大学脳研究所の菊地正隆准教授および慶應義塾大学医学部の田中謙二教授との共同研究で、統合失調症高リスク遺伝子であるXPO7の遺伝子変異が、他の高リスク遺伝子に影響を与えながら引き起こす脳病態を明らかにしました。XPO7の遺伝子機能が半減する遺伝子変異が統合失調症の発症率を28.1倍に増加させることが報告されていましたが、具体的な病態は不明でした。XPO7をはじめとした統合失調症高リスク遺伝子の解析によるさらなる統合失調症の病態解明が期待されます。本研究成果は「EMBO reports」に掲載されました。