前頭前野モジュール性の内在的精緻化:軸索投射による領域形成とシナプス・ドッキングの二重制御モデル
2026-06-12
本総説では、霊長類大脳皮質の前頭前野における秩序だったモジュール構造が、明瞭な感覚地図に強く依存することなく、機能的分子群の組み合わせによって長期にわたる発生過程を経て形成されるという「内在的精緻化」モデルを提案しています。全ゲノム重複やその後のOSVZ拡大を進化的な背景として、長距離軸索投射による領域形成とシナプス・ドッキングからなる二重制御モデルが、活動依存的におこる精緻化と協調しながら、前頭前野における認知機能の足場を支えていることを論じます。本論文は、「Frontiers in Neuroanatomy」に掲載されました。