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嫌悪体験が将来の学習ルールを調節する脳内神経メカニズムを解明 〜PTSDなどの治療法開発の新たな手がかりに

東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター臨床医学研究所の渡部文子教授らは、恐怖などの嫌悪体験が脳内の学習ルールを変化させる機構を明らかにしました。マウスを用いた行動・生理学的解析、および名古屋大学大学院医学系研究科の本田直樹教授らと共同で数理モデルを用いた解析によって、シナプス可塑性を介した情動価の変容が、将来の学習ルールに影響を及ぼすことを実証しました。今後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患の新たな治療法開発につながると期待されます。本研究成果は、国際科学誌「Communications Biology」に掲載されました。