マカクザルを用いて、精神疾患における前頭葉機能障害機構を解明します。まず健常個体において、リスクとリターンによる意思決定における中脳から前頭葉腹外側部へのドパミン作動性投射の機能を光遺伝学的回路操作と神経活動記録、回路シミュレーション等により明らかにします。また、ノックダウンマウスにおいて皮質ドパミン投射の減弱が知られているDISC1遺伝子のKO個体について、iPS細胞由来脳オルガノイドや神経細胞の解析、MRIによる解析、様々な行動と生理機能解析により精神病性障害の表現型を確認し、さらにリスク依存性意思決定の解析を行い、目的を達成します。