ヒト脳の早期神経変性病態の解明に資する大規模セルオミクス基盤の構築

参画期間:
FY2025-FY2027

代表者

三谷 智樹
新潟大学 脳研究所 統合脳機能研究センター 特任助教
アルツハイマー病などの神経変性疾患は、発症前から脳内で変化が始まっているとされますが、その解明は進んでいません。本研究では、この超早期の変化を捉えるための大規模セルオミクス基盤を構築します。従来の二次元切片では見落とされがちなごく初期の病変を捉えるため、改良した組織透明化技術と、ヒト剖検脳標本を含む大型標本を見すえた大型ライトシート顕微鏡を開発します。これにより標本内の全細胞を高速にスクリーニングし、神経細胞が失われる前に起こる微細な病変を同定します。同定した早期病変情報と分子情報の統合により、早期神経変性病態の解明を目指します。