神経変性疾患封入体における進行的複雑型ユビキチン鎖生成の役割とユビキチンリガーゼ阻害剤の病態抑制効果に関する研究開発

代表者

徳永 文稔
大阪公立大学 大学院医学研究科 教授
神経変性疾患では、「ユビキチン」という低分子タンパク質が数珠状に連結した細胞内封入体を形成し、これがタンパク質毒性に関与します。私たちは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)やアルツハイマー病(AD)患者の神経細胞内に炎症応答を発信する新しいタイプのユビキチン鎖が含まれていることを見出し、その生成酵素に対する特異的阻害剤を開発しました。そこで本研究開発では、ALSやADのモデルマウスを用いてユビキチン修飾の細胞基盤と阻害剤薬効の解明、新規創薬シーズの開発を行います。