精神障害の新規治療介入法開発のためのメゾスコピックレベルデジタルモデル開発

代表者

山下 祐一
国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 室長
本研究では、精神障害の病態理解と新しい治療法の提案を目指し、メゾスコピックレベルのデジタル脳モデルを開発します。予測情報処理理論に基づき、外受容・固有感覚に内受容感覚を統合したモデルを構築し、病態シミュレーションを通じて症状形成メカニズムの理解を試みます。また、ヒト頭蓋内脳波や自律神経活動データを活用して個人特性を反映する精密デジタル脳モデルを作成します。さらに、XR技術を用いた「NeuroVR」で幻覚などの知覚変容体験を再現し、現象学的分析でモデルを改善します。最後に、これらの成果を基に神経操作やXR技術を活用した新しい治療法を検討します。

分担者

岩崎 真樹
国立精神・神経医療研究センター 病院 部長
鈴木 啓介
北海道大学 人間知・脳・AI研究教育センター 准教授