レビー小体病モデルマーモセット病態回路の解明と治療法の開発

代表者

尾上 浩隆
神戸学院大学 薬学部 教授
パーキンソン病やレビー小体型認知症などのレビー小体病は、神経細胞内においてαシヌクレイン(αSyn)の凝集によるレビー小体の形成を特徴とします。レビー病理は最初に嗅球または消化管神経叢で起こり、これが脳内に伝播して様々な神経症状を引き起こすと考えられています。私たちは、嗅球や消化管神経叢に人工αSyn線維を接種したマーモセットモデルを作製し、これがREM睡眠行動異常の発現や後頭葉の脳活動低下など、レビー小体型認知症の特徴を忠実に再現することを明らかにしました。本研究では、病態発現に関与する神経回路を明らかにするとともに、それらの責任部位をターゲットとした治療法の開発を試みます。

分担者

渡我部 昭哉
理化学研究所 脳神経科学研究センター 研究員
上村 紀仁
京都大学大学院 医学研究科 非常勤研究員
伊佐 正
京都大学大学院 医学研究科 教授