参画期間:
FY2024-FY2026
代表者
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渡我部 昭哉
理化学研究所 脳神経科学研究センター 研究員
マーモセットの前頭前野は、数百マイクロメートル程度の柱状の細胞群が双方向に密に連絡しあう「カラム結合」によってさまざまな大脳皮質領域と結合しています。この特徴的な構造はマカクザルにおいても観察されており、霊長類特有の情報処理に関わっているのではないかと推測されますが、具体的にどんな役割を果たしているのかはまったくわかっていません。この研究課題ではこの「カラム結合」に注目し、その構造的な特徴、生後発達機序、さらには情報伝達特性を詳しく調べることで、霊長類脳における構造、機能構築の基本ルールを解明しようと考えています。ウイルスベクターを使った神経トレーシング、空間トランスクリプトミクス、オプトジェネティクスなどの最新技術を組み合わせてこの問題に迫りたいと思います。