代表者
小山 佳
量子科学技術研究開発機構 脳機能イメージング研究センター 主任研究員
脳の前方部にある前頭前野と皮質下の脳領域との間には、複数の脳領域を経由しながら情報がループする「大ループ」回路と、前頭前野と視床MD核と呼ばれる脳領域を直接相互に結ぶ「小ループ回路」の2つのループ回路が形成されており、これが高次脳機能を生み出す重要な神経基盤となっていると考えられています。本課題では、ヒトと同様、高度に発達した前頭前野をもつサル(非ヒト科霊長類)を対象とした、これらの皮質-皮質下神経回路の機能・動作原理を、最新の脳回路操作技術や大規模神経活動記録により解き明かすことを目指します。