代表者
田井中 一貴
大阪大学 脳研究所 教授
本研究では、脳内をシンプルで低侵襲かつ生理的にイメージングするための頭蓋骨透明化技術の開発を目指します。生体に優しい水溶性試薬と屈折率の高い有機溶媒系試薬の利点を融合させたハイブリッド透明化試薬を開発し、生きたマウスの頭蓋骨を透明化します。この技術を用いて、2光子ライブイメージングにおいてopen skull法と同等のクオリティで脳内の細胞形態や神経活動の観察が可能であることを示します。さらに、老齢マウスや霊長類のようなぶ厚い頭蓋骨組織にも適用可能な方法を開発し、脳境界マクロファージの時空間動態を解明します。