参画期間:
FY2025-FY2029
代表者

尾崎 紀夫
名古屋大学 大学院医学系研究科 特任教授
この研究では、レット症候群の治療薬として承認されているIGF-1受容体に関連する薬について、その効果と副作用が生じる仕組みを詳しく調べます。具体的には、IGF-1受容体の信号で作動するmTORC1経路と、細胞の「エネルギー工場」であるミトコンドリアに注目します。これらが薬の効き目や副作用にどのように関わっているのかを、分子レベルで明らかにします。最終的には、当事者やご家族のご希望に沿い、自閉スペクトラム症や統合失調症に対し、より有効で安全な治療薬の開発につなげるとともに、特に効果が見込まれる方を見分ける指標(バイオマーカー)を確立することを目指します。