精神神経疾患における翻訳動態の解析とその標的治療の探索

参画期間:
FY2025-FY2027

代表者

松本 有樹修
名古屋大学 大学院理学研究科 教授
本研究では、脳・神経系における翻訳機構とダークプロテオームの役割を解明することを目的としています。近年、非典型的な翻訳産物(ダークプロテオーム)が疾患に関与することが明らかとなってきました。我々は翻訳阻害剤を用いない新規手法であるTISCA2を開発し、マウス脳組織における翻訳開始点を高精度に同定することに成功しました。本課題では、この手法を用いて自閉スペクトラム症や神経変性疾患など多様な病態モデルを解析し、共通する翻訳異常の仕組みを明らかにするとともに、治療標的としての可能性を探ります。