代表者
竹内 春樹
東京大学 大学院理学系研究科 教授
アルツハイマー病型認知症は、アミロイドβの異常蓄積による不可逆的な変化を伴うため、早期発見・早期介入が最も有効な対策と考えられます。興味深いことに、アルツハイマー病の初期症状として嗅覚障害が現れることが知られており、診断や治療に嗅覚機能を利用する試みが臨床現場で行われていますが、その科学的根拠は十分ではありません。本研究では、嗅覚障害とADの因果関係を検証し、嗅覚回路を通じた疾患修飾療法の基盤づくりに取り組みます。