本研究では、マーモセットが試行錯誤して問題を解決する脳の仕組みに迫ることを目指します。そのためにマーモセットに適した独自の行動課題と計測手法を確立し、各種の分子操作ツールを活用して、大脳皮質や大脳基底核の神経スパイク活動とドーパミン放出と生理的指標を同時計測します。この実験データを理論的に解析することにより、霊長類の高次脳機能の実現に伴う神経活動ダイナミクスの特性を理解します。