精神疾患の神経回路異常の解明にむけた革新的な機能的コネクトミクス法の開発

参画期間:2017-2020
代表者
林(高木)朗子

林(高木)朗子

理化学研究所 脳神経科学研究センター チームリーダー

3D電顕による「形態的」コネクトミクスにより回路地図が構築されていますが、如何に詳細な地図を作ろうと、どの神経回路が実際に使用され、強化もしくは減弱されたかを示すことは出来ません。そこでシナプスの可塑性の情報を含めた「機能的」コネクトミクスを描出する技術が必要です。私たちは、増強した興奮性シナプス後部を特異的に標識するASプローブを作成し、シナプス可塑性を大規模に標識する技術開発に従事してきました。このASプローブ(赤色)と共に、そのシナプス前部(青色)とシナプス後部神経細胞(緑色)を神経活動依存性に3色に標識し、高次機能を担う神経回路の全容を「機能的」コネクトミクスより解明することを目指します