マーモセットの社会性とその神経回路解明

代表者
入來 篤史

入來 篤史

生命機能科学研究センター 象徴概念発達研究チーム

人間の高度で複雑な社会性を実現する高次脳機能を担う神経回路を解明するために、従来の「個体個別の認知機能それぞれに対応する脳神経基盤の解析」という研究概念を一新し、人間に近い複雑な社会行動特性を示すマーモセットを用いて「長期間に亘る経時的な社会的群相互作用の時間発展と未知の複合脳神経回路相互作用の探索的解析」を可能にする新しい研究概念を創出し、その行動特性とそれを担う神経回路を同定して長期に亘る活動動態の変容を評価する方法を確立します。さらに、この評価法を標準化して汎用システムを構築し、遺伝子改変や種々の神経科学・薬理学的操作の効果を効率的に評価する、系統的パイプラインを創設します。