読み解かれつつある 脳の設計図

EVENT
OUTLINE

開催概要

読み解かれつつある脳の設計図
〜革新脳・国際脳の成果と脳疾患克服への展望〜

開催日時 2023年10月19日(木) 13:00~16:30
※このイベントは終了しました
開催形式 ZOOMウェビナーによるオンライン視聴(要事前登録・参加費無料)
有識者や科学記者との質疑応答、ディスカッションを含め、発表をオンラインにて視聴いただけます。
主催 日本医療研究開発機構(AMED)
共催 理化学研究所 脳神経科学研究センター
自然科学研究機構 生理学研究所
イベント概要 心身ともに健やかな社会生活、高齢化社会における認知症克服への取り組み、情報処理技術の高度化とAIの発展など、脳科学は私たちのくらしに関わる多様な分野と密接につながっています。最先端のテクノロジーを駆使した研究によって、脳の複雑なしくみや病気の理解が大きく進んできました。 このイベントでは、日本医療研究開発機構(AMED)の脳研究プロジェクト「革新脳」と「国際脳」の最新の成果から5つのトピックスをわかりやすくご紹介します。
参加申し込み
参加登録締切 2023年10月16日(月)
フライヤー イベントフライヤー
GREETINGS

ごあいさつ

日本医療研究開発機構(AMED)は、「社会に貢献する脳科学」の実現を目指し、認知症や精神疾患等の克服に向けて、「脳とこころの研究推進プログラム」を戦略的に推進しています。

同事業で実施している「革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト(革新脳)」、「戦略的国際脳科学研究推進プログラム(国際脳)」は、令和5年度に最終年度となり、これまでの革新脳10年間、国際脳6年間の研究成果を広く紹介し、有識者とのディスカッションを行う合同イベントを開催致します。

講演は専門的な内容となりますが、脳研究に興味のある学生の方々、幅広い分野の研究者、患者さん及びそのご家族、企業の皆様もご視聴可能ですので、是非ご参加ください。

AMED「脳とこころの研究推進プログラム」
革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト
戦略的国際脳科学研究推進プログラム

MESSAGES
FROM OVERSEAS

ビデオレター

各国の大型脳研究プロジェクトおよび、それらプロジェクト間の連携を進める組織 “International Brain Initiative” を代表して、世界的に著名な脳科学研究者からメッセージをいただきました。世界の中で日本の脳研究プロジェクトが担う重要な役割と、より一層の国際連携の強化に期待が寄せられています。

  1. Dr. Judy Illes

    International Brain Initiative

    Professor
    The University of British Columbia
    https://www.internationalbraininitiative.org/

  2. Dr. Mu-ming Poo

    China Brain Project

    Scientific Director
    Institute of Neuroscience, Chinese Academy of Sciences
    http://english.cebsit.cas.cn/

  3. Dr. Sung-Jin Jeong

    Korea Brain Initiative

    Principal Researcher
    Korea Brain Research Institute
    https://www.kbri.re.kr/new/pages_eng/sub/page.html?mc=3186

プログラム

PROGRAM
  1. 13:00

    13:05

    開会

  2. 13:05

    13:10

    開会挨拶 三島 良直(AMED理事長)

  3. 13:10

    13:15

    来賓挨拶 文部科学省

  4. 13:15

    13:30

    はじめに「ブレインプロジェクトの成果と将来展望」
    岡部 繁男
    (革新脳プロジェクト プログラムスーパーバイザー、東京大学)

  5. 13:30

    14:00

    トピック1「遺伝子改変マーモセットを用いた神経疾患研究」
    岡野 栄之
    (理化学研究所/慶應義塾大学)

  6. 14:00

    14:30

    トピック2「脳の宇宙を捉える」
    村山 正宜
    (理化学研究所)

  7. 14:30

    15:00

    トピック3「マーモセットの脳の遺伝子マッピング:ヒトの脳研究に新たな展望をもたらす」
    下郡 智美
    (理化学研究所)

  8. 15:00

    15:20

    休憩

  9. 15:20

    15:50

    トピック4「読み解かれつつある精神疾患の脳回路病態」
    笠井 清登
    (東京大学)

  10. 15:50

    16:20

    トピック5「脳のスイッチで理解する高度な脳の働きとその不調」
    南本 敬史
    (量子科学技術研究開発機構)

  11. 16:20

    16:30

    閉会挨拶 三浦 明(AMED理事)

登壇者紹介

SPEAKERS
RESEARCH
HIGHLIGHTS

研究成果特集

国際的な総合科学雑誌Natureオンライン版に「⾰新脳」・「国際脳」両プロジェクトの主な研究成果を紹介する記事広告特集「Focal Point on Brain Science in Japan」が掲載されました。

特集ページで取り上げられたトピックスについて、その内容を分かりやすく動画でご紹介します。

総合科学雑誌Nature
  1. はじめに

    ※一部、脳画像が出てきますので、苦手な方はご注意ください。

    ブレインプロジェクトの成果と将来展望

    岡部 繁男

    革新脳プロジェクト プログラムスーパーバイザー
    東京大学大学院医学系研究科 教授

  2. テーマ 1

    遺伝子改変マーモセットを用いた神経疾患研究

    岡野 栄之

    理化学研究所 脳神経科学研究センター チームリーダー
    慶應義塾大学 医学部生理学教室 教授


    ※一部、脳画像が出てきますので、苦手な方はご注意ください。

    アルツハイマーモデルマーモセットの開発

    佐々木 えりか

    実験動物中央研究所 マーモセット医学生物学研究部 部長

  3. テーマ 2

    脳の宇宙を捉える

    村山 正宜

    理化学研究所 脳神経科学研究センター チームリーダー

    本研究成果は、科学雑誌『Neuron』論文掲載号の表紙を飾りました。


    ※一部、脳画像が出てきますので、苦手な方はご注意ください。

    小脳の神経活動のマクロ観察

    宮脇 敦史

    理化学研究所 脳神経科学研究センター チームリーダー

  4. テーマ 3

    ※一部、脳画像が出てきますので、苦手な方はご注意ください。

    マーモセットの脳の遺伝子マッピング:ヒトの脳研究に新たな展望をもたらす

    下郡 智美

    理化学研究所 脳神経科学研究センター チームリーダー


    ※一部、脳画像が出てきますので、苦手な方はご注意ください。

    マーモセットの前頭前野結合マップ
    ~霊長類特有の回路構造の解明~

    渡我部 昭哉

    理化学研究所 脳神経科学研究センター 研究員

    本研究成果は、科学雑誌『Neuron』論文掲載号の表紙を飾りました。

  5. テーマ 4

    ※一部、脳画像が出てきますので、苦手な方はご注意ください。

    読み解かれつつある精神疾患の脳回路病態

    笠井 清登

    東京⼤学⼤学院医学系研究科 精神医学分野・教授


    ※一部、脳画像が出てきますので、苦手な方はご注意ください。

    脳のしくみを知る・脳の地図をつくる

    林 拓也

    理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー

    デコーディッドニューロフィードバックによる革新的治療

    川人 光男

    国際電気通信基礎技術研究所
    脳情報通信総合研究所 所長

  6. テーマ 5

    ※一部、脳画像が出てきますので、苦手な方はご注意ください。

    脳のスイッチで理解する高度な脳の働きとその不調

    南本 敬史

    量⼦科学技術研究開発機構 脳機能イメージング研究部
    システム神経回路研究グループ・グループリーダー

プロジェクト紹介

ABOUT
PROJECTS
革新脳革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト

革新脳(2014年度〜)は、革新的な技術開発により霊長類の脳の包括的なデータベースを構築し、ヒトの精神・神経疾患の病態解明に資することを目的としています。マーモセット脳の大規模な構造・機能データを活用し、基礎研究と臨床研究の密接な協力のもと、健常および疾患状態におけるヒトの脳の神経回路レベルでの理解に貢献します。

国際脳戦略的国際脳科学研究推進プログラム

国際脳(2018年度〜)は、ヒトの認知、行動、社会性を神経回路レベルで理解し、精神・神経疾患の早期発見と早期介入を可能にすることを目標としています。健常から疾患状態に至る脳画像の包括的なデータベース構築、ヒトと非ヒト霊長類の脳の比較研究、多様な疾患を診断・予測するためのAIテクノロジーの開発を推進します。