大規模脳画像解析とヒト-霊長類トランスレータブル脳・行動指標開発にもとづく精神・神経疾患の病態神経回路解明

代表者
笠井 清登

笠井 清登

国立大学法人 東京大学 医学部附属病院 教授

精神疾患チームでは、統合失調症、自閉スペクトラム症、うつ病、双極性障害などの精神疾患の病態解明を目指して、(1)疾患患者の脳画像・生理認知行動データを用いて病態関連神経回路を同定する、(2)ヒ卜・霊長類で共通に計測出来るトランスレータブル脳指標を精神疾患解明目的に特化して開発する、(3)精神疾患モデルマーモセットを作出したうえで、病態神経回路に相当するマーモセット神経回路を同定し、神経回路解析・操作を通じて、神経回路と行動異常の因果関係を示す、(4)トランスレータブル脳指標を、神経回路にもとづく精神疾患の再分類、診断・治療法開発に役立つバイオマーカー(「神経回路マーカー」)として確立する、ことを目的とします。