論文掲載のお知らせ AAV9ベクターを用いたマーモセット中枢神経系への遺伝子発現の特性

posted : 2016.02.22

■掲載雑誌: Molecular Neurobiology

■タイトル(日本語・英語)
AAV9ベクターを用いたマーモセット中枢神経系への遺伝子発現の特性

Transduction profile of the marmoset central nervous system
using adeno-associated virus serotype 9 vectors (PDF)

■著者: 松崎泰教、今野歩、向井亮、本多文昭、平戸政史、好本裕平、平井宏和

■概要:
GFP発現AAV9ベクターをマーモセットに2通りの方法(大槽投与と小脳への直接投与)で行い、GFPの発現領域、細胞種及び細胞数を解析しました。
大層投与では中枢神経系に広く発現が見られ、小脳投与では小脳と小脳へ投射している領域に極めて効率的な発現、とくに全プルキンエ細胞の80%に発現が観察されました。
どちらの投与法でも脊髄の運動ニューロンに効率的な発現が見られました。